宵山万華鏡

2009年8月12日 読書
森見登美彦 集英社 :2009/07/03
 
祇園祭宵山の京都。熱気あふれる祭りの夜には、現実と妖しの世界が入り乱れ、気をつけないと「大切な人」を失ってしまう―。幼い姉妹、ヘタレ大学生達、怪しげな骨董屋、失踪事件に巻き込まれた過去をもつ叔父と姪。様々な事情と思惑を抱え、人々は宵山へと迷い込んでいくが…!?くるくるとまわり続けるこの夜を抜け出すことは、できるのか。

京都のお祭り怖っ。(笑)
 
まさに万華鏡。
六編の短編の欠片が、あちこちに散りばめられ、また歪んだ鏡に映るが如く微妙に存在感を変えて現れ……。
読後感も、ホッとしたりニンマリしたり切なくなったりと一話ごとに違います。
にぎやかで華やかで、でもどこか寂寥感をたたえた雰囲気がいい。好き好き。
 

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