シリーズ第一作『MAZE』で非凡な才能を見せた神原恵弥。その彼が北国のH市を訪れた。不倫相手を追いかけていった双子の妹の和見を連れ戻すためだが、もう一つ重大な目的があった。それはH市と関係があるらしい「クレオパトラ」と呼ばれるものの正体を掴むこと。人々の思惑や駆け引きが交錯するなか、恵弥は何を知ったのか。粉雪舞う寒空に広がる、恩田陸の無限のイマジネーション! 解説・三浦しをん。
ISBN:4575511129 文庫 恩田 陸 双葉社 ¥600
シリーズ2作目。
素敵おかまちゃんが主人公です。
主役の魅力で最後まで一気に読ませます。面白い。
そして解説が三浦しをんさん……。ふふふ〜
人間関係や心理描写に力を入れてある二作目より、個人的には一作目の『MAZE』のほうが好み。
鳥肌が立つような凄みのある場面があるから……。
そんでもって、一作目で非凡な才能を示したのは容姿端麗おかまちゃんの恵弥じゃなく、ぬいぐるみのような容姿で料理上手な満のほうだったような……。
……あらすじに微妙な作為を感じる。(笑)
恵弥の人気の高さがひしひしと。
一作目を読んでいないと、謎の中心にあるものがなんなのか、微妙に分かりにくいかもしれないし、順番に読むことをオススメします。
そのほうがキャラの魅力も増すと思うし。
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